司書講習への道~After~

司書資格取得後の図書館勤務生活について書きます

休職~退職へ。

こんにちは。

全然更新できていなかったこちらのブログですが、最近動きがあったのでご報告です。

実は怪我のため現在休職中です。そしてこのまま退職する予定です。

すでに職場と話もつき、退職願も提出しています。

 

ここに至るまでにはいろいろとありました。

退職に至った原因はとても一言では言い表せないのですが、むりやり一言で要約してみ

ると、

 

「休みが少なすぎて体力回復できず、疲労がたまりすぎた」

 

ということになります。

 

だいぶ前から、というか正直に言えば入った時から、体力的にはきついなと思っていま

した。

勤務形態は、

・週5フルタイムの4週8休シフト制(祝日の振替はなし)

・基本は土日両方出勤で土日祝休みは月に1日か2日

・早番遅番の交代制勤務で、勤務開始時刻の差は約6時間

・基本は週5のシフト制だが、週1の休館日以外に決まった公休日はなく、シフトの都合

 によっては10日間のうちに休みが1日しかない、ということもありうる(5連勤1日休

 み4連勤とか)

というものでした。

事前の休み希望は一切出せず、仮シフトが発表されてから各自が個人個人で交渉をしあ

って交代してもらったりして調整をする、という感じでした。

きついからここは休みたいなと思っても、うまく公休日を交換してくれそうな人がみつ

からない場合は(こちらの方が多い)自分の有休休暇を使うような感じでした。

シフト調整は早い者勝ちで、その日には1人しか休めなかったりすると1人がマスターシ

フトに書きこめば他の人はもう休めません。

また、そもそも人数が足りなくて誰も休めない日も多かったです。

毎月のこのシフト調整が本当に嫌で、ストレスでした。

 

有休休暇には限りがあり、初年度は月に毎月1日か2日ずつ増えていって最大10日

間のため、毎月1日ずつ休んでいくと足りなくなります。

なので辛くても半休を使ったりしつつ無理して出勤するしかありませんでした。

 

当然体調を崩すことも多く、いつも有休はぎりぎりでした。

 

夏休みは2日間。次年度は3日間になりましたが圧倒的に少ない。

それでもどうにかシフト調整して4日間くらいは休んで温泉に行ったりしていました

が、体調回復には全然足りませんでした。

 

なぜ事前休み希望が全く出せないのか、なぜきついシフトの調整を自分の有休休暇で行

わなければいけないのか、なぜ病休がなく有休を消費していかなければならないのか、

なぜその結果欠勤すると更新に響くとまで言われなければならないのか、など疑問に思

うことは多々ありました。

 

しかし仕事内容が楽しく、初めて経験することも多かったため、今は図書館の仕事を身

に着けるための修行の場だからと思っていました。以前から興味のあった、通常の図書

館では経験できないような仕事をやらせてもらえたということも大きかったです。

 

そんなこんなで身体的にはかなり前からきつく、辞めたい辞めたいと思いながらも、ず

るずると無理して出勤することを繰り返していたある朝、起きると背中に激痛が走りま

した。

ちょっと動くだけで痛く、とても仕事はできないような状態だったので、急遽近所の整

体院に行ったところ、そこでの施術により背骨を負傷し、しばらく欠勤や出勤を繰り返

していましたが、ちょっと良くなってもすぐにぶり返すため、結局長期に渡って本格的

に休まざるをえない事態となりました。

 

1年くらい、毎朝、家人に「行きたくない」と言っては出勤するということを繰り返し

ていましたが、最後の方は朝いやいや支度して朝食を食べながら職場に行くことを考え

ただけで、背骨、背中、腕、肩、腰、など体のあらゆるところが一斉に痛みだし、吐き

気がする事態となっていました。

それを見ていた家人いわく、「細胞が行くことを拒否している」。

言いえて妙。

 

それまでは頑張れ、と言って励ましていた家人もとうとうここへきて「やめな」と言う

に至りました。

 

しかしいきなりやめるのはもったいないという思いもあり、病院の先生に相談したら

「2,3か月休職してみれば?」と言われたこともあり、

まずは1か月休職してみることにしました。

 

休職中、まずはいろいろ本を読んだり病院に行って相談したりして、自分の体調や体質

も考えた結果、3か月の休職期間をフルに使って回復したとしてもまた同じような事態

に陥ることが予想され、ほとほとこの勤務システムに嫌気がさしていたというのもあ

り、復帰しても1か月勤務して残りの仕事をやり遂げたら退職しようと思うに至りまし

た。

もしうまい具合に続いたとしても12月いっぱいが限度かな~などと思っていました。

 

そしてもうあと何日かで1か月が経つというある日、職場から電話がありました。

いわく「給与が当月払いなので、今月の給与はないが、先月の欠勤分と、社会保険料

住民税分がマイナスになっている。しめて17万円ちょっとを来月振り込むように。」と

のこと。

 

これで私の頭の中で何かがぷっちーーん!!と切れました。

 

その場でなにか言うことはなかったものの、電話を切った後も釈然としないことこの上

ない。

私は病気でとっくに今年度分の有休を使い切っているので、欠勤分が引かれていること

は知っていました。

先月の分も引かれるんじゃないかな~どうするのだろう?ぐらいは思っていました。

しかし社会保険料が翌月から引かれるとか、2週間弱の欠勤分を合わせるとこんな大金

になるなんて知らなかった。休職するとき事前にお知らせも一切なかった。

 

ただでさえ病院通いで出費が増えているのに、さらに連続7日間休みごと、休職申請す

るたびごとに診断書を出せと言われるので1通4000円もする診断書をもう3通も出してい

る。

この先また1か月延長するとなるともう1通出すことになる。しめて1万6000円なり。

休むのにも大金がかかる。ただでは休めないところ、それがこの職場。

ようは常に健康で元気に働ける者しかいらないのだな、ぎりぎりまで働けるだけ働かせ

て、働けなくなったらポイ、そういうシステム。

そういうことをいやというほど思い知らされました。

 

体調崩す原因は人数足りなくて休みたいところで休めなかったせいもあるのに、そうい

う配慮、謝罪の言葉も一切なく、病休もなく、欠勤したらした分だけ引くというこの機

械的な対応。納得いきません。

働いていない分を返せということなのでしょうが、じゃあ4人必要なところを3人で乗り

切った日が何日もあったことはどうなるのでしょう?

いろんな人が体調を崩してかわるがわる休むし、辞めるし異動するしで人員補充が追い

付かず、最低人数を割った人数で勤務をした日は何日もあります。

累計したら何人ぶんも働いていることになるのではないでしょうか?

 

事務の方は傷病手当の存在も教えてはくれましたが、手続きの順番をきくと17万円の振

り込みが先だと言います。給料がないので貯金を崩していたせいもあり、貯金はたいて

も足りないのじゃないか?という額です。1人暮らしだったら完全にアウトだったでし

ょう。

 

これで堪忍袋の緒が切れました。もうついていけないと思いました。

仕事内容は楽しいのですが、とにかくこういった制度・運営面での疑問を感じることが

多々ありありました。 

1か月経っても症状がそんなに改善しなかったこともあって、復帰を考えることはや

め、このまま翌月も休職してそのまま退職することにしました。

 

会社の規定では30日前までに退職の意思を伝えることになっていたので、翌日に早速電

話して休職延長と退職の意向を伝えました。

 

その場では意向を承ってもらえ、あとで別の方から電話がかかってきて「もっと休職し

てから考えてはどうか」との慰留を受けましたが、丁重にお断りしました。

 

担当の仕事を途中で放り出す形になったので、各チームのメンバーに迷惑をかけてしま

ったことは心苦しかったですが、正直電話を切ったあとはこれまでにないくらい気持ち

が軽く、楽になりました。どうしてもっと早くこうしなかったのか、もっと早く決断す

るべきだったと思いました。

 

勤務シフトのこと以外にも、刑務所の監視員を連想させる館内見回りや、15分刻みで

予定が決められている1日のシフトなど、ストレスとなっていることは多かったのだと

悟りました。

 

おかげさまで今は休職2か月目に入りましたが、身体はものすごく楽になっています。

以前やりたくてもできなかった料理や読書、昼寝などをしつつ、久々に心のゆとりを感

じながらゆっくり過ごしています。

 

今後の計画はまだはっきりはしていませんが、せっかく10年かけて身に着けた図書館の

知識は無理のない形で活かしつつ社会に還元していきたいです。

また、気になっていたほかの活動もできたらいいなと思っています。

ブログで収入を得ることや、以前から興味のあったアロマテラピーや食養について学ん

だりすることにもチャレンジしたいです。

今回のことがあって整体やマッサージにも興味が出てきましたし、いつか論文を書きた

いという夢も捨ててはいません。

またちょっと興味のある手芸などもやってみたいと思っております。編み物とかアクセ

サリー作りとか。。

とりとめもなくなりましたが、現状そんな感じです。

 

ちなみに現在、かがんで負荷のかかる作業がつらいので配架作業は出来ず、修理も下を

のぞきこむため不可、パソコンやマウスを触っていると手が痛くなるため(電磁波過敏

症になりました)パソコン操作が沢山ある仕事も不可、という状況です。

 

従って週5とか週4の普通の図書館勤務は難しいと感じております。

週2~週3のアルバイトとかならいけるかもしれませんが。。。

 

しかしせっかく身に着けた経験や知識ですので、負荷のかからない方法で図書館活動

には関わっていけたらなと思っております。

それプラスなんらかの形で生活の糧を得る方法を試行錯誤していきたいと思っており

ます。

と同時にこの1年半は司書としてのスキルを身に着けるために、遊びや友達付き合いな

ども犠牲にして頑張ったけれども、こんな思いもかけない形で最後を迎えることになっ

たので、ちょっと考え方を修正しました。

これからは趣味や自分が楽しめることにももっと重点を置いて、人生を楽しむことを意

識しつつ、日々の生活を大切にして、身体は無理せずもっとこころ豊かに暮らしていこ

うと思いました。 

 

非正規の図書館員(司書)の待遇がもっと改善されることと、現在の職場でちょくちょ

く体調を崩しつついまも働き続けている沢山の仲間が、私の二の舞やもっとひどいこと

にならないことを祈るばかりです。

 

取り急ぎご報告まで。

 

それではまた。