夏休みその1
またまたものすごく間が空いてしまいました。
毎日必死で過ごしているうちに半年経っていたという感じです。
さて、2日間の夏休みと公休2日を合わせて2泊3日で岡山旅行に行ってきたので今日は旅行記を書きたいと思います。
図書館の記事ではありません。。
趣味ブログに書こうか迷いましたが、日々の勤務で蓄積した疲労を湯治で癒すという目的もあったのでこちらにしました。
目次
1.湯郷温泉への行き方
2.小麦アレルギーの食事について
3.温泉について
4.アロママッサージについて
5.代行バスについて
6.感想
1.湯郷温泉への行き方
岡山に友人がおり、前から誘われていて行きたいと思っていたので、岡山行きは決まっていました。が、詳しいプランは決まっておらず、悩んだ末、今は日々の業務で蓄積した疲労をとることが最優先だと思い、倉敷観光などはやめにして温泉のみに絞ることにしました。
岡山にはあと2つ、湯原温泉と奥津温泉がありますが、西日本豪雨災害の影響で電車が止まっている区間があり、車ではなく電車利用の私は岡山から一番近そうな湯郷温泉にしました。
岡山までは新幹線のぞみで東京から約3時間20分。
グリーン車を使っていたこともあって車内はたいへん快適でしたが、最後新神戸をすぎたあたりでお手洗付近で排気ガスのにおいを吸いこみ、一気に具合が悪くなりました。乗り物酔いしやすいタイプなのです。。。
やっと岡山に到着したのは12時30分ごろ。
新幹線を降りたあとはしばらく駅構内のソファでぐったり休憩しておりました。ちょうど次の電車まで40分くらい時間があったので、よかった。。
けど、揺れないはずのグリーン車で酔うっていう。。。
ちょうど西日本豪雨の影響で止まっていたJR津山線が8月5日から予定通り復旧しており、休んでいたらまあまあ体調も戻ってきたので13時10分頃の津山行きの電車に乗り込みます。
この電車が!田舎によくあるボタンを押して手動でドアをあけるタイプの電車でした。最初は全部ドアしまってる!開いてない、なんで!?となりましたが手動で開けて乗り込んでいる人を目撃したので状況を理解。
私もドアの横にあるボタンを押して乗り込みました。少しでも田舎に住んだ経験があって良かった。。
乗り込んだあと、「この電車のドアは手動です」のアナウンス。。いや、乗る前に教えてくれよ。。。
全部電車だと1時間6分かけて津山まで行ってから、JR姫新線(停止中)の代行バスで林野駅まで42分の予定でしたが、私は友人が途中の金川まで車で迎えに来てくれていたので、金川で13時27分に下車。
予定通り友人の車で湯郷温泉に向かいます。
途中の神社やドライブインに寄り道したこともあって、宿に到着したのは夕方5時でした。
ちなみに電車の場合、林野からはバスかタクシーで10分くらい。
電車で行くよりは車の方が便利だと思います。
2.小麦アレルギーの食事について
さて、宿には最初1泊の予定で2食付きを予約していました。
私は4年ほど前にグルテンフリー生活を始めてからというもの小麦がだめになっていたので、急きょもう1泊することになるにあたってその件を伝えると、1泊朝食付きのビジネスプランをすすめられたので、まあいいかと思い予約しましたが2日目は普通に宿の夕食を食べる気でいました。でもさすがにうどんは無理なのでそれを伝えると、あとから2日目の夕食についても宿から確認したいとの電話がありました。
何度かやりとりした結果、最後は支配人さん?みたいな方が出てきて、朝食は問題ないが、夕食にはほとんどなんらかの形で小麦が使用されているとのこと、〔事前にネットでメニュー確認した時に食べられないのは黒豆うどんくらいかな、と思っていましたが(てんぷらは大丈夫なことが多いため)〕、てんぷらも、その他のメニューも今まで大丈夫であっても体調やその時の状況でどうなるかわからず、もし何かあった場合に不安であること、もしそれらを代替メニューに変更すると内容が大幅に変わってしまい懐石料理ではなくなることなどを説明され、外食をすすめられました。
そこの宿の料理は売りでもあり、おいしそうだったので最初はうどんを除いてあとは食べようと思っていましたが、何度もやりとりしているうちにだんだん面倒くさくなってきたのと、ようはやんわりとリスク回避されているのだなと悟り、これ以上面倒をかけるのもなんだったので、2泊とも1拍朝食付きのビジネスプランに変更しました。
ちなみに私の小麦アレルギーの程度はというと、なにもかもがだめなわけではなく、合わない種類のものを摂取した場合に頭痛やめまい、気分が悪く具合悪い!!という状況が食べている間から数時間続くといった感じです。
たいていは数時間たったり一晩寝れば治ります。
ちなみにアナフィラキシーショックを起こしたことはありません。
量はその時の体調や小麦の種類?次第で、だめなものであればパフチョコ1個でもだめだし、てんぷらをいくつか食べても大丈夫な時もあります。餃子は2,3個程度なら大丈夫です。しかしうどんやパン、そうめんやラーメン、お好み焼きなどそのものずばり小麦でできているものはダメです。てんぷらで具合悪くなったことはあまりないので懐石料理のうちのひとつだし、量も多くないだろうからいけるかと思っていましたが、そうは問屋がおろしませんでした。。
ちょっと残念でしたが、日本にはまだグルテンフリーが浸透していないのでこんなものかもしれません。
まあそれはそれとして。
問題は!すすめられたお店を始め、行こうと思ったお店がことごとくやっていなかた!!!ことです。とにかく食べられるところを探すのに苦労しました。
まず最初は宿の向かいにある「DOT Dinner&Cafe」というカフェが営業しているはずの日曜なのにお休みでした。るるぶなどの旅行情報誌(1,2年前のなので情報が古かったかもしれませんが)やネットの情報では夕食も営業しているはずで、友人ともどもそこで食べるのを楽しみにしていましたが、行ってみるとお休み。翌日の月曜も定休日なのでお休み。結局やっているところには一度も会えませんでした。
あとからそこで少しだけ働いているという女性に話を聞くことができ、「最近はずっと夜の営業はしていない」「カフェで働いている人は主婦が多いのでそうなる」との情報を教えてもらいました。残念。。。
それからそのあたりの道を流しながらお店を物色しましたが、入れそうなところはなく、ちょっと歩いたところにある食事処「五十里」という飲み屋さんで夕食をとりました。普通に居酒屋メニューでした。
「巻いて食べる豚キムチ」が意外とあっさりしていて夏っぽくておいしかったです。(レタスにゆで豚とキムチを巻いて食べる)
さて翌日。宿の朝食は事前に聴いていたとおり小麦の使用はない安心の懐石料理。
たいへんおいしかったです。珍しくごはんをおかわりまでしてしまい、軽く3杯は食べたと思います。
そのあと眠くなり13時過ぎまで部屋でゆっくりと寝ました。
それからさて食事、、、と重い腰をあげて外に出たところ14時を過ぎていました。
ここからがまた大変。
宿の方におすすめされた、インド人がやっているカレー屋さん「シボン」をなんとなく覗きに行こうと思いましたが、道を間違え戻ります。カレーという気分でもないのでそこにあったおしゃれな屋台風のカフェでほうじ茶ソフトクリームを食べながら、お姉さんにこのへんで食べられるお店を知らないか聞くと、いくつか食べられそうなところを教えてくれました。
斜め向かいにあるポピースプリングスという西洋風ホテル、お寿司屋さん、「ゴンべ」という喫茶店などです。宿の人におすすめされたうちのひとつ「あぶり亭」は夕食のみの営業で昼はお休み。
喫茶店はナポリタンやサンドイッチなど小麦メニューが多そうだったので回避し、とりあえずポピースプリングスのホテルに入っていってフロントできくと、喫茶店はあるが14時で終了していて現在時刻で食べられるところはないとのこと。
お寿司屋さんも14時で終了。湯郷グランドホテルにも入っていってきくと同じように喫茶店はあるが小麦粉メニューとのこと。
行き詰った私は観光案内所で事情を話し、現在時刻で小麦メニュー以外を食べられそうなお店がないか聞くと、お姉さんは「通しでやっているところはパン屋さんと喫茶店ぐらいです」と親切に地図に赤でしるしをつけてくれます。そして喫茶店なら「ハンバーグ定食」のようなものがあるとの情報を教えてもらい、それにかけて一度は候補から落とした喫茶店「ゴンべ」を訪ねることにします。
暑い中徒歩10分くらいかかってやっと着いてみるとそこには「本日はお休みします」の札が。。ちーん。。。
いやあ、田舎の観光地あるあるだよね、、、と以前松本でも10割そばのお店を探して似たような目に遭ったことを思い出します。
時刻は14時半をだいぶ回っており、いい加減もう決めたかったので結局隣にあるセブンイレブンで昼食を買うことにしました。
岡山でまさかのコンビニ食。
まさかまさかのマーボー丼。しかも店内で食べられる(涙)。安定のお味。
たいへんおいしくいただきました。。。コンビニって偉大ね。。
この後宿に帰りさっと温泉に入って汗を流し、アロママッサージを受けて、夕食は居酒屋「珍竹林」で食べました。(ここもすすめられたが前日は休みだった)
結論としては、昼食は14時まで!!!に探すこと。
いろんなところで見聞きするお店の情報はあてにならないので、用心すべし。
カフェは夜はやっていない。
居酒屋が一番使えるがやっていないことも多し。
ゆっくりしたい場合、お店探しにあまり時間を使いたくない場合は、宿で用意してもらったほうが良い。
ごはん探しに苦労して今思ったのは、内容が変わってしまっても良いから宿で安全なものを用意してもらった方が余計な散策をしなくて済んでよかったな、ということです。
まあ散策も面白いと言えば面白いんですけど度がすぎると疲れてくるし、なによりその時間、宿で身体を休められたと思うので。
以上が湯郷温泉での小麦アレルギーの食事に関する報告と感想です。
3.温泉について
さて温泉についてです。
湯郷温泉には湯めぐりコースターというものがあります。宿でも日帰りで立ち寄れる立ち寄り湯をやっているところが多く、温泉施設が共同で作っているもので、宿泊した宿で900円でこれを購入すると、宿泊する宿のほか3か所まで1度ずつ入れるというものです。普通に入ると1か所600円とかするので、湯治する気まんまんの私はもちろん最初に買いました。その後あんな悲劇が待ち受けているとはつゆ知らず。。。
それはさておき、宿泊した宿のお湯は普通に気持ちよかったです。
内湯も露天風呂も両方快適でした。
人も少なく常にほぼ貸し切り状態で入れ、お湯もきれい。
初日夜、翌日昼、最終日朝の計3回入りました。
2日目は元湯鷺温泉館の「湯治風呂」に入ることを目的の一つにしていましたが、
昼間は食事処探し騒ぎでろくに入れず。宿のお風呂にさっと入って汗を流してからアロママッサージを受け、そのあと夕食に出かけます。
遅めの夕食を居酒屋で済ませたあと、最終受付21時20分のぎりぎり10分前に入って受付できくと、湯治湯はもう終わったとのこと。。
8時から20時までだそうです。ちーん。。。(本日2度目)
しかしもう受付してしまったので普通のお風呂に入ることにします。
入った瞬間から思っていましたが、ここは宿泊施設ではなく温泉施設なので近所の親子連れなどが常用しているらしく、家族連れでにぎやかです。あとは車で地方からお湯だけ入りに来る方も沢山います。
なのであんまりゆっくりできる感じではなく、お湯もきれいとはいいがたい感じ。。。
もう夜遅かったので、入った時にいた家族連れは出た時にはほとんどいなくなっており、温泉内もそんなに人はいませんでしたが、シャワーに髪の毛がついていたりと清潔度もそれなりな感じ。あと入っている時にお掃除のおばちゃんがゴム長靴でうろうろしていてあんまりくつろぎはできませんでした。残念ですが共同温泉施設はどこもこんなものかも。
これなら宿のお湯の方が清潔だし、よっぽどゆっくりできると思いました。
結論。
もらった紙にも書いてあるが、湯めぐりコースターを使用する際には事前に利用したいお湯の利用可能時間帯を、電話で詳しく聞いておくこと。
同じ施設でもお湯の種類によっては早く終了する場合がある。
あと、お昼は計画的に。さっさとすませないと何か所も回れない。
あと、アロママッサージ120分と併用は難しい。
以上。
4.アロママッサージについて
宿を決める際に決め手のひとつになったのがマッサージなどのリラクゼーションメニューが豊富なこと。
中でもアーユルヴェーダをやっているというのが決め手の一つでした。
前から興味があったのです。
ところが残念なことに受けようと思った日はアーユルヴェーダはお休み。
代わりにバリのアロママッサージというのを受けてみることにしました。
選んだのは極上の癒しコース120分。
アロママッサージか筋肉ほぐしのマッサージ60分と、顔とヘッドのマッサージ30分のセットです。私はアロママッサージを選びました。
時間になって宿内の施術スペースに行くと、すでに待っていてくれたお姉さんが「〇〇様ですか」と声をかけてくれます。
そこは1台ベッドがあるだけのこじんまりしたスペースでした。
写真で見たとおり、こげ茶と白を基調としたインテリアに花やリラクゼーション音楽が小さく流れており心地よい空間となっていました。
そこで指示どおりに服を脱ぎ、紙パンツ1丁になって台の上の布の間にうつぶせで寝ます。着替えの間、お姉さんは外に出て待っていてくれます。
しばらくすると「お着替えは大丈夫ですか」と外から声がし、大丈夫ですと答えるといよいよ施術が始まります。
最初にエッセンシャルオイルのアレルギーの有無と、セサミオイルを使用する予定だが大丈夫かと聞かれたので、正直にアレルギー検査でごまにアレルギーがあったことを言うと、ココナッツオイルに変えてくれました。
ココナッツオイルにプルメリアという花のオイルを足したものを使用しますとのこと。これがとても良いにおいでした。
重点的にやってほしいところをきかれたので腕、肩、首、足と伝えると、では全体的にやりますとのこと。
左足、右足、背中、肩、首、腕、と順番に全身をオイルでゆっくりやさしくマッサージしてくれます。
普段受けている筋肉ほぐしマッサージほど圧はかけない感じでしたが、あったかい手で素肌をオイルマッサージされているとそれだけでとても気持ちよかったです。
最初はお話もしていましたが、そのうち完全に感触に集中していました。
途中背中に固くてあったかい物が置かれましたが、ホットストーンというものでした。事前にホットストーンを使います、と説明はあったのですが、置くときには何も予告がなかったので最初はちょっとびっくりしましたが、すぐに慣れました。
老廃物を流しやすくするそうで、これもまた気持ちよかったです。背中や手のひらに置いたり、足の指の間に挟まれたりしました。
身体が終わると頭と顔です。
顔は全く初めてでしたが、とても気持ち良かったです。
身体は以前受けたことがあった気がしますが、記憶がおぼろげで内容は全く覚えていません(^_^;)しかも聞かれたときには忘れていました。思い出したのは紙パンツをはいた記憶があったからです。どうでもいいですね。。
さて、顔はやはりオイルでゆっくりマッサージしますが、首筋などには石も使っていたような感触がありました。
終わったあとには外でハーブティーを出されます。
これがまたとてもおいしく飲みやすくかったので、何というお茶かと聞くと、セブンエステというブランドのブレンドハーブティーだそう。楽天で買えるとのこと。早速買おうと思います。銘柄は確かホットサポートジンジャーだったはず。買ってみて確認したらまた報告します。
終わったあとの顔写真を友人に送ると「なんかすっきりしてる!!」とのこと。
自分でもくすみがとれて肌の透明感が増した気がしました。
全身含めてすべてがあまりに気持ち良かったので「毎日受けたい!!」と思うほど。
オイルは保湿効果があるのでそのままでも大丈夫ですとのこと。
気になるのであればホットタオルでぬぐってくださいとのことでしたが、私は手以外は気にならなかったので、手だけぬぐってあとはそのままにしました。
本当にしばらくもっちりしていていい匂いはするし最高でした。
ひとつだけ、120分という大満足なロングコースを受けましたが、さすがに1時間半くらいから腰が痛くなってきたので、時間は90分くらいがちょうどよいかも、と思いました。
5.代行バスについて
楽しかった岡山旅行もあっというまに最終日。帰りは自力で帰らなければいけないのでまずはタクシーで林野まで行きました。
事前に調べたところによると9時29分に林野から津山行の電車に乗れば間に合う様子。しかし私は朝食後のふとんごろごろが気持ちよさ過ぎて起きれず、乗り過ごします。
Yahoo乗換案内とかだと次は12時何分とかになっていて、なんだこれ、嘘だろ、と思っていましたが嘘ではありませんでした。タクシーで林野駅に着いたのは9時40分ごろ。駅員さんに不思議な顔でどこまで行くのか尋ねられます。
岡山まで行きたい旨を告げると、今行ったところで次の電車は12時何分だけど、向こうの方から大阪なんとか交通がやっているバスが出るよ、それが49分。それに乗りついで行けば岡山まで行けると教えてもらい、そちらのバス発着所まで急ぎます。
すると予定より2分くらい遅れてちょうどそのマイクロバスが姿を現したので手をふって乗りたいアピールをすると止まって待っていてくれ、無事に乗り込みます。
ここからが大変でした。
山や川などの自然いっぱいの景色にハイテンションで写真など撮っていたのもつかの間、すぐにバスの揺れで酔ってきました。そうです、私は観光バスですぐ酔うタイプです。
遠足で必ず酔っていたことを思い出しました。そこからはひたすらがまん、がまん、のももんちゃん。。。
なんとか駅までたどりつくとすぐ駅ビルのジューススタンドでへたりこみ、レモンジュースを飲んでしばらく休憩してからやっと動き始めました。
幸い時間に余裕をもって行動していたので新幹線に乗り遅れることはありませんでした。
新幹線に乗り込んで思ったことは、「速い、揺れない、快適(涙)」です。
文明の偉大さを感じました。
6.感想
さて全体の感想はというと。。
湯郷温泉自体は良かったです。
あまり人がいないのも、人混みを避けて休みに行った身としては良し。
ただ都会のようにいつでも食事出来るところがないというのは不便でした。
まして小麦アレルギー持ちには対応できるところがあまりないという面で、
つらい部分が多々ありました。
教えてもらったところが必ずしもやっていない(笑)というのも都会ならかなり問題ではないかと(笑)思います。
ただこれが田舎クオリティというものかな、という気もします。
田舎の良いところはのんびりしているところです。
都会のようにせかせかしていません。
のんびりを味わいに行くという面では目的は達成されています。
なのでこれを求めて行くならこういう情報の不完全さも含めて田舎だという認識を持っ
ておくことがストレスなく過ごすためには必要なのかな、と感じた次第でした。
以上です。
閲覧席について
皆さまこんにちは。お久しぶりです。日々必死で過ごしているうちにあっという間に1か月が過ぎてしまいました。お元気ですか?最近は連勤もあり天気も安定しないのでやたらと眠いです。冬眠の季節ですね。。眠い時は無理せず寝るようにしています。
さて今回は前回書けなかった閲覧席について思うことを書いてみたいと思います。
閲覧席とは図書館の資料を閲覧するための席で、机があったり椅子だけだったりしますが、たいていの図書館には貸出不可で館内で閲覧するだけの「参考資料」コーナーというのがあり、机があって申込制になっています。そこのことを特別に「閲覧席」と呼んでいたりもします。
さて、この閲覧席。本来は図書館の資料を読むための席なのですが、ここに図書館の資料を全く使わないで席を利用する人たちがいます。そう、受験勉強や自身のための何らかの勉強をする人たちです。
図書館界では昔から(?)これが問題になっていました。
「受験生への席貸し」などと言われ、図書館資料を使わない人が席を使うことは批判的に言われてきました。
個人的には長らく受験生やうちでゆっくり勉強する環境がない人などが静かに集中できる環境である図書館の席を利用するのになんの問題があるのだろうか、と思っていました。
特に公共図書館は公共の施設でもあるのだから、市民のニーズに応えることも重要な役割ではないのかと。世間には受験が存在しているのに色々な理由で自宅で勉強出来ない人が図書館で勉強できなかったら他に行く場所はないではないかと。
他にも資格試験の勉強をしたい人が家だと気が散るから集中しやすい図書館で勉強したいと思う気持ちも理解できます。
しかし、現在の館に勤めるようになってから、確かにこれはいかがなものかと思う場面が増えました。現在の館の運営の仕方に問題があるのだと思いますが、館内の閲覧席が自分の勉強をする人でいっぱいになってしまうと図書館の資料を閲覧したい人のための席が全くなくなってしまうことがあるのです。
現在の館は閲覧席はありますが申し込み制でも時間制限もなく、いったん座れば実質一日中でも使っていられます。
それだけだとあんまりですが一応対策はあって、混み合う休日には一部「閲覧専用席」を設けて係員が見回り自分の参考書のみで勉強をしている人には注意をしています。
しかしここに抜け穴があります。
明らかに勉強をしていても1冊でも図書館の本が置いてあれば声掛けはしなくても良いことになっているのです。なぜかというと使っているかどうかは本人にしかわからないから、ということになっています。
問題は最初からカモフラージュのつもりで図書館の本を1、2冊前に置いて自分はずっと勉強やらパソコンやらをして声掛けを免れている人がいることです。こういういわば「世渡り上手」なずるい人たちに席を占領され他の正直な人達が脇に追いやられている事実があるということです。
私は声かけるときはかけますし、入ったばかりで中年男性にかなりお怒りのクレームを入れられこういう時にはどうするのかわからず困惑していた時には先輩が声掛けしてくれました。しかし普段はほとんど声掛けはされていない状態です。
声掛けにはこちらの時間的制約や心理的なハードルの高さもあるからです。
1年契約の嘱託なのに逆切れされて何されるかわからない危険を冒してまでそういう人すべてに声掛けしようと思う人は少ないでしょう。誤解だと怒られて気まずい思いをするかもしれませんし。
私が気になるのは、こういう環境を盾にとってうまく嘘をつき他人を蹴落としてまで自席を確保し受験勉強に勤しむ人達が将来いい大学、いい企業とか官公庁とかに入り世の中を動かす社会ってどうなのか、と思ったことです。
この人達は確かに学校の勉強は出来るかもしれない。世の中を要領よく渡ることもできるかもしれない、っていうか出来るでしょう。でも人間として何か大切なことが欠落していませんか、ということです。倫理とか、コンプライアンスとかいったことです。
正直こういう人達に良い国、自治体、企業運営やらが出来るとは思えません。
やりきれない気持ちになるのはこういったある種無法地帯的な場所においては「正直者が馬鹿を見る」といった結末になりやすいことです。
たとえば机に参考書とノートしか置いていなくて声掛けされて素直にどいてくれた人がいます。
しかしその5分後にはやったラッキーとばかりにパソコンを持って座る人がいたりします。カモフラージュ用の本を持って。
前の人はそのあと使える席を探して館内を彷徨い、見つけられずに諦めたかもしれません。しかし後から来た人はぽんと1冊図書館の本を前に置いたためだけに声掛けを免れ堂々と席を使い続けるのです。
こういうのを見ていると本当にこの図書館の制度、この社会ってなんなのか、と思います。学歴とか有名企業の肩書とかだけで測られる社会ってなんなのかって思います。
いや、時代的にはもうそういう時代ではなくなってきているとは思いますが。
以前いた図書館では参考資料のある参考室の閲覧席は申し込み制でした。
もちろん基本的には図書館の資料を読むための席ですが空いていれば実質中高生などの勉強は見逃していました。クレームがあれば声掛けしますし聞かれれば「勉強はできません」とお答えします。そして同じ建物の中にある勉強オーケーな「フリースペース」という場所をご案内します。
しかし座ってしまった人をわざわざどかせることまではしていませんでした。
それでもそんなに心がざわつくことはなかったのは、混んできたら2時間制という決まりがあったからだと思います。
空いていればずっと使っていてもいいけど次に使いたい人が来たら2時間たった人は替わってね、という仕組みです。なので堂々と交替を頼むことが出来ました。
これなら多少の不公平感はあるけどそこまでの理不尽さは感じません。
こちらの心理的ハードルもそんなに高くはありません。
しかし今の館はなんせ最初に席をとったら何時間でも勉強で占領可です。
土日や受験前やテスト前は朝は席取り合戦です。開館と同時に館内を走って席を取りにいく人多数です。ここでも体力勝負というか、完全に若者の勝利ですよね。お年寄りはまず無理です。男女差や体力差もあるでしょうし。強い者、ずる賢い者のみが勝つ論理です。
図書館資料を読みたい人は脇に追いやられています。
色々と理不尽さを感じます。
私達ももちろん声をあげてはいます。
しかし私が考えていた前館方式の「申し込み、2時間制」はまず嘱託の段階で「人数的に無理」と却下され、他の人が唱えた異論にもちょっと前の職員会議で「現在の体制では人数的に無理」という理由で改善することは却下されました。
やってみればやれないことはないと思うのですがね。実験的にやってみる手もありますし。しかし職員さんは嘱託よりぐっと人数が少ないため一人ひとりが忙しく日々やることに追われているので特にそんなに大きな問題になってもいないことにそこまで時間をとって考えられないのでしょう。この辺はお役所的なものも感じますが。企業もそうかもしれませんが大体どこも大きなクレームがない限り動きませんね。
イチ嘱託職員である私に決定権などないので理不尽さを感じつつ今日も見回る日々です。
しかし諦めずに声をあげていこうとは思っています。
私の他にもこのようなことを感じている嘱託職員はいるので。
採用する方にはどうか試験の成績だけではなく面接でこのようなことをする人を見抜いていただきたいと思います。
そして政府や自治体の方にはどうかこのような事実を知っていただき公共の勉強スペースを増やす方向で動いていただきたいと思います。
ではでは今回はこの辺で。
その後の経過について
皆さまこんにちは。ご無沙汰しております。お元気でしょうか?
今日はその後の様子について書いてみたいと思います。
あれから約2か月。
相変わらずきついシフトは出されますが、色々と対策を考えたり実行したりしながらなんとか乗り切っています。
たとえば自分の余暇のための休暇を取ることは諦めて足りなくなったら病休する覚悟で事前調整のための有休を取ったり(3月いっぱいまで残り1日ちょっと!)、それでも体調不良できつい!となったら当日休んだり(沢山います)次の日のことはなるべく考えずに今を乗り切ることに集中したり、あんまり不平不満を言わず考えずに黙ってやることはぱぱっとやり自分のスキルを上げるように心がけたり(つい最近です^^;)、早番も遅番も休日も同じ時間に起きて寝るように心がけたり、一時期増えていた外食を減らして再び自炊を心掛けたりとかして、なんとか乗り切っています。
有休は最初は次がもらえる4月までの残り日数内でなんとかしようと休みたいところを月一の半休で調整したりしていましたが、それも限界を超えました。
しっかり休めていないため身体の抵抗力が落ち、風邪をひき、気付けば電話で「今日お休みしたいのですが!」と言っていました。
前からいた方にこの問題について聞いたところ、「なくなってしまったらもうしょうがないですよね。病休するしか。」と穏やかに言われたのも「有休を超える覚悟を持つ」ことに繋がりました。
そもそも休み希望を全く出せないということや、無理なシフトの調整を有休でするしかないという現実がおかしいのです。
他市の図書館でも土日ほとんど全部出勤というところは聞いたことがありませんし。
(大体週替わりか日替わりで交代制です)
ぎりぎりの人数で回しているので皆も身体の負担は同じことで、体調不良で当日休みや時間休、半休などはしょっちゅう発生します。
職員さんも多分それは分かっているので休んだからと言って何かを言われるということはありません。むしろ電話するといつも「お大事にしてください」と労わってくれます。
あと入った時から「無理はしないように」と再三言われてきました。
ということで、もう心置きなく、無理はしないことを心掛けるようになりました。
もちろん全くしないというわけにはいきませんが、限界を超えて無理はしないということです。配架とかも頑張りすぎない。棚が乱れていると直したくなるけど体力温存のため見送るとか。疲れたなあと思ったら出かけたりしないで家でゆっくり休むとか。
その代わり、自分の楽しみのために使う有休がなくなったのはちょっと悲しいですが。。
でも、普通の図書館に比べたらちょっといいお給料をいただいているので、そこは仕方ない、今はお金を稼ぐ時だと思って頑張っています。
あと同じくらいに入ってきた若い人達のバイトや前職場のブラックっぷりを聞いたり(20連勤普通、12時間労働残業代なし給料ここと同じとか)彼女たちが一様に「ここはホワイトですごく楽」とか「自分の時間が出来た」ということを言っていたり、他市で働いていた方が「ここは相互貸借とか面倒なことは全部職員さんがやってくれて頭使わなくても出来る仕事が多いのでコスパ最高」と言っていたりとか、まあ人と色々話して自分のように感じている人ばかりではないのだ!とショックを受けたこともあります。
私は今まで自分が勤めた職場の中で一番ブラックだと思っていたので。。。
(シフトもきついし仕事多いのに残業が事前申請で申請しても断られたりとかするので)
しかしこれらの考えを聞いてちょっと自分の考えを改めました。
今どきの若い人は本当にブラックな環境で働いてきている。
そんな環境を生き延びてきた人に比べたら私は到底太刀打ち出来ません。
ブラックな環境で働くのが良いわけではないけれど、彼らを見習って私ももうちょっと頑張れるのかなと思いました。
あと「コスパ最高」について。
以前の仕事に比べたら多少頭は使っていると思うのですが、確かに相互貸借もやらないし、電話も取らず(職員対応)、慣れてしまえば身体が勝手に動く仕事が多いような気がします。その方の言葉を借りて「コスパ最高」と考えるとなんだか楽になりました。
それからは「コスパ最高」と思って働いています(笑)
それから早番と遅番の交代勤務について。
これはやはり振り回されるとリズムが乱れて身体が疲れます。
なのでこれも前からいる方に習って「毎日同じ時間に起きて寝る」ことを前より一層心掛けるようになりました。一時期疲れて10時過ぎまで寝てしまったり夜中の3時過ぎまで起きてしまったりとかしていましたが、これをやると身体の負担が半端ない。
私のいる館は早番と遅番の始業時間が6時間くらい違い、特に私は朝が弱いので夜に何かを見始めたり仕事の心配とかで夜中の3時4時まで寝られないと翌朝が地獄のようにつらい。「これを無理して起きるなら死んだ方がましだ」と思うレベルです。寝られないときの焦燥感もストレス。「もう3時半だ、あと3時間半しか寝られない」とかのね。
寝不足もてきめんに響くタイプなので。
遅番の後は遅番か休みが入るようなシフトにはなっているのですが、1日で乱れは治りません。
なので普段から同じリズムで寝起きするのが一番良く、11時に帰ってきて12時には寝るようにするのは難しいですが、その方は「帰ったらすぐ寝る勢い」で実行していると聴き、最近は私も「帰ったらすぐ寝る勢い」で寝ています。お風呂は翌朝入ります。
そうしていると休日も自然に早番の起床時間と同じころ目が覚めるようになり(7時)
そのまま遅くても8時には起きるようにしていたら、最近はだいぶ楽になりました。
続けたいと思います。
あとは外食。一時期お弁当を作るのが面倒くさくて、早番も遅番も外食ばかりになりましたが、体調を崩しがちになり、あと栄養バランスを気にしている自分を発見してこれがストレスとなり一番良くないと思い、最近ちょっとずつですがまた遅番の時はお弁当を作っていくようにしようと思っています。(少しずつ実践中)
やはりお弁当を持っていくと「外食しているというストレス」もなくバランスもとれ、節約にもなり職場で時間も出来ていいことづくめな気がします。
本が読める、自分の時間が持てるとかの理由で外食も良いと思っていましたが、ストレスになってしまっては元も子もありません。
それに今の職場では割と皆自分の時間を大切にしているのでお昼一緒に食べても終わったらささっと抜けて読書したり調べものしたりとか自分の時間をとる方が沢山います。
お昼一緒に食べたからと言って自分の時間をとれないことはありません。
情報収集の時間でもありますし。
仕事に追いまくられていた時は全くお弁当を作る余裕はありませんでしたが、最近は少し余裕も出てきたので、心掛けたいと思っています。
そんなこんなでなんとかやっております。
それでは今日はこのへんで。
早速ですが近況報告
実はこのブログをなかなか開設出来なかったのにはもう一つ理由があります。
4月から勤務している現在の館ですが、前のブログを読んでくださった方はご存知かと思いますが、指定管理館になります。
ここでの勤務が超ハード。
以前の臨時職員に比べたら他市の嘱託になって仕事の幅が増え、内容は格段に面白くなったのですが、なにせ週1~3くらいの緩やかな6時間勤務から週5~週6の7時間勤務への変更に身体が全然追い付かない。5連勤1日休み4連勤とか普通にある。おまけに中年になって体力ががくっと衰えてきている。
勤務内容も違うので日によってめちゃくちゃ肉体的にハードな日があったりする。ちょっと朝ごはんが少なかったりすると午前10時半までにありえないくらいお腹がすく。会社で遭難するんじゃないかってくらい。チョコひとかけらで命をつなぐ!みたいな。
研修も割といい加減だったりそのままぼん!と一人仕事に放り込まれたりと精神的にもなかなかハード。仕事のことが気になって夜中もろくに眠れず何度も目が覚めて睡眠3~4時間で勤務することもしばしば。
また今の館は結構夜遅くまで開館しているため、早番と遅番の時間差に身体がうまく慣れず寝不足になりやすい。
しかもシフトの変更は早い物勝ちだったり一度シフトが確定すると休みは変更出来ず有休取るしかなかったりして慣れない新人は大抵出遅れるのできついシフトを余儀なくされる弱肉強食な世界でもある。
と結構大変な日々を送っており、正直「手放しで人には勧められない」「自分の健康をこうも削ってまでここで働く意味があるのだろうか」などと思うことが多かったのです。今も思っています。
前ブログの最後で「図書館で働くのは楽しい!」「司書はやりがいのある仕事!」「希望はある!」などといいことばかり言った手前、気付けば口からは愚痴ばかりが出ている現実はどうにも恰好悪く、なかなか書く勇気が出なかったのです。
でも、いつまでも隠していたってしょうがない。
大変なのは現実。でも楽しいのも事実。でも体に悪影響が及んでいるのも現実。ただ対処法など色々鍛えられているのも事実。いいこともある。でも悪いこともある。
この現実を隠さずにお伝えし、皆さんの今後の進路を決める際の判断の一助にしていただくのが一番良いかなという結論に達しました。
ただ書きたい欲がたまりすぎて爆発したっていう話もありますが。。。^^;
とりあえずはそんな感じです。
ではまた。